CapCutの使い方|YouTube動画編集の基本から書き出しまで
CapCutでYouTube動画を編集する方法を完全解説。カット、テロップ、BGM、エンドロール、書き出し設定まで。
CapCutは無料で透かしなし・1080p書き出しができる動画編集ソフトです。PC・スマホ・ブラウザに対応し、YouTube動画の編集に必要な機能がほぼ揃っています。この記事ではCapCutの基本操作からYouTube向けの書き出し設定まで、実際の編集手順に沿って解説します。
CapCutの基本情報
CapCutはByteDance(TikTok運営会社)が提供する動画編集ツールです。もともとTikTok向けのスマホアプリとしてスタートしましたが、現在はPC版・ブラウザ版もあり、YouTube向けの横型動画にも対応しています。
対応プラットフォーム
| 環境 | 対応状況 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| PC(Windows / Mac) | デスクトップアプリ | 長尺動画、テロップ多めの編集 |
| スマホ(iOS / Android) | モバイルアプリ | ショート、短い動画のサクッと編集 |
| ブラウザ | capcut.com | インストール不要の軽い編集 |
使い分けの目安: 3分以上の動画はPC版を使ってください。マルチトラック編集やテロップの位置調整はPC版でないと非効率です。ショート(60秒以内)ならスマホ版が手軽です。
無料版とProの比較
| 項目 | 無料版 | Pro |
|---|---|---|
| 月額 | 0円 | 約1,200円(公式サイト)/ 約2,100円(App Store) |
| 年額 | 0円 | 約11,000円(公式サイト)/ 約13,500円(App Store) |
| 書き出し解像度 | 1080p | 4K(2160p) |
| 透かし | なし | なし |
| AI自動字幕 | 1動画10分まで | 無制限 |
| AI自動編集 | 月5回 | 無制限 |
| モーショントラッキング | 非対応 | 対応 |
| ボーカル分離 | 非対応 | 対応 |
| 素材ライブラリ | 一部 | 1,200万点以上 |
Pro購入はcapcut.comから。 App StoreやGoogle Play経由だと手数料分20〜30%割高です。機能は同じなので、ブラウザから公式サイトで購入してください。
無料版だけで十分なクリエイターも多いです。Proが必要かどうかの判断基準は記事の後半で詳しく説明します。
基本の編集ワークフロー
CapCut PC版での標準的な編集手順を7ステップで説明します。
ステップ1: プロジェクト作成
CapCutを起動して「新しいプロジェクト」をクリックします。YouTube動画ならアスペクト比16:9を選択してください。ショート用は9:16です。
ステップ2: 素材の読み込み
「メディア」タブで動画・画像・音声ファイルをインポートします。ドラッグ&ドロップでも読み込めます。素材はプロジェクト内でフォルダ分けしておくと、あとで探しやすくなります。
ステップ3: タイムラインに配置してカット
素材をタイムラインにドラッグします。不要な部分はカットツール(Ctrl+B / Cmd+B)で分割し、選択してDeleteキーで削除します。
カット編集のコツ:
- 「あー」「えーと」などのフィラーは全部カットする
- 話し始めの0.5秒前、話し終わりの0.3秒後にカットポイントを置くとテンポがよくなる
- ジャンプカット(同じアングルで不要部分だけ抜く)は視聴維持率を上げる定番テク
カット編集の詳しいテクニックはYouTube動画編集入門で解説しています。
ステップ4: テロップ・テキストの追加
「テキスト」タブからテロップを追加します。CapCutにはプリセットのテキストテンプレートが豊富に用意されています。
テロップ追加の手順:
- 「テキスト」→「テキストを追加」をクリック
- テキストを入力し、フォント・サイズ・色を設定
- タイムライン上でテロップの表示タイミングと長さを調整
- 必要に応じてアニメーション(フェードイン、スライドなど)を追加
日本のYouTube動画で多いテロップの使い方:
- 話している内容を要約した強調テロップ
- ツッコミや感想の吹き出し風テロップ
- 数字やキーワードだけを大きく表示
テロップは読みやすさ最優先です。背景色(座布団)をつける、フォントサイズは画面の1/10以上、コントラストの高い配色を選ぶ、の3点を守ってください。テロップのデザインや配置の詳細はテロップの入れ方ガイドで解説しています。
ステップ5: BGM・効果音の追加
「オーディオ」タブからBGMと効果音を追加します。CapCutにはロイヤリティフリーの音楽が内蔵されていますが、YouTube向けには別途フリーBGMサイトから調達した方が選択肢が広がります。
BGM設定のポイント:
- 音量はナレーションの20〜30%程度に下げる
- 話し始めにBGMをフェードダウン、話し終わりにフェードアップ
- 効果音はテロップの出現タイミングに合わせると印象が強まる
フリーBGMの選び方はYouTubeフリーBGMおすすめ8選を参照してください。
ステップ6: エフェクト・トランジションの追加
場面転換にはトランジションを挿入します。「トランジション」タブからドラッグしてクリップ間に配置するだけです。
トランジションの選び方:
- シンプルなフェードやディゾルブが万能
- 派手なトランジションは飽きやすい。1動画で2〜3種類に絞る
- ショートでは「なし(直カット)」が主流
ステップ7: 書き出し
編集が終わったら右上の「エクスポート」ボタンで書き出します。YouTube向けの設定は後述の「書き出し設定」セクションで詳しく説明します。
YouTube動画で使う主要機能
基本ワークフローに加え、YouTube動画でよく使う機能を個別に解説します。
自動字幕
CapCutのAI自動字幕は、動画の音声を自動で認識してテロップ化する機能です。
使い方:
- 「テキスト」→「自動キャプション」をクリック
- 言語で「日本語」を選択
- 「生成」を押すと自動で字幕が生成される
- 生成された字幕を1つずつ確認・修正
日本語字幕の精度について: 標準的な話し方であれば90〜95%程度の認識精度です。ただし以下は誤変換しやすいので注意してください。
- 固有名詞(人名、地名、サービス名)
- カタカナ語(特に英語由来の専門用語)
- 早口や方言
無料版の制限: 自動字幕は1動画あたり10分までです。10分超の動画には手動で字幕をつけるか、Proにアップグレードする必要があります。
字幕やAI編集ツールの比較はYouTube自動字幕とAI編集ツールで詳しく解説しています。
テキストアニメーション
テロップに動きをつけると視聴者の目を引けます。CapCutには多数のアニメーションプリセットがあります。
よく使うアニメーション:
- フェードイン: 自然に表示。解説系に向いている
- スライドイン: 横や下から滑り込む。テンポのいい動画に
- タイプライター: 1文字ずつ表示。重要なフレーズの強調に
- ポップ: 弾むように拡大表示。エンタメ系に
設定手順: テキストを選択 →「アニメーション」タブ →「入場」「退場」「ループ」から選択 → 速度を調整
トランジション
クリップ間に挿入する場面転換エフェクトです。
YouTube動画で使えるトランジション:
- フェード / ディゾルブ: 万能。どんなジャンルでも使える
- スライド: 場面が大きく変わる時に
- ズーム: テンポを上げたい時。Shorts向き
- なし(直カット): テンポ重視。トーキングヘッド動画の主流
トランジションの長さは0.3〜0.5秒が目安です。長すぎるとテンポが崩れます。
速度変更・スピードランプ
動画の再生速度を部分的に変える機能です。料理動画の作業シーンを2倍速にする、決定的瞬間を0.5倍速にする、といった使い方ができます。
スピードランプの設定:
- クリップを選択して「速度」をクリック
- 「カーブ」を選択
- プリセット(ジャンプカット、ヒーロー、ブレットタイムなど)から選ぶか、カスタムで速度曲線を描く
速度変更のコツ: 急に速度が変わると不自然になります。スピードランプ(徐々に加速/減速)を使うと滑らかに仕上がります。
グリーンスクリーン(クロマキー)
背景を差し替える機能です。グリーンバックで撮影した映像の緑色部分を透過させ、別の背景に合成します。
設定手順:
- グリーンバック撮影した素材をタイムラインに配置
- クリップを選択 →「ビデオ」→「クロマキー」
- カラーピッカーで緑色を選択
- 「強度」と「影」のスライダーで微調整
- 背景用の画像や動画を下のトラックに配置
グリーンバック撮影の準備やライティングについてはグリーンバック撮影ガイドを参照してください。
エンドロール・エンドカードの作り方
YouTube動画のエンドロール(クレジットロール)やエンドカード(終了画面)はCapCutで自作できます。
シンプルなエンドロール(スクロール型)
テキストが下から上へ流れるクラシックなエンドロールの作り方です。
- テキストを作成: 「テキスト」→「テキストを追加」でクレジット内容を入力。出演者、BGM、素材の提供元などを記載
- フォントとサイズを設定: 読みやすいゴシック体、24〜32ptが目安
- アニメーションを設定: 「アニメーション」→「入場」→「スクロール(下から上)」を選択
- キーフレームで速度を調整: テキストの開始位置(画面の下端より下)と終了位置(画面の上端より上)をキーフレームで設定。クリップの長さで流れる速度が決まる
- BGMを重ねる: エンドロール専用のBGMを追加して、メイン動画の音をフェードアウト
YouTubeエンドカード用のテンプレート
YouTubeの終了画面(最後の5〜20秒)には、関連動画やチャンネル登録ボタンを配置できます。CapCutでは終了画面の背景やレイアウトを作り、YouTube Studio側でインタラクティブ要素を追加します。
作り方:
- 動画の最後に5〜20秒の静止画面またはアニメーション付き背景を追加
- 「次の動画」と「チャンネル登録」のプレースホルダーを配置(テキストまたは図形で枠を作る)
- YouTube Studioのエディタで終了画面の要素をプレースホルダー位置に合わせる
配置のコツ: YouTube終了画面の要素は右下に集中しがちです。動画のエンドカード部分では、重要なテキストを左寄せ・上寄せにしておくと終了画面の要素と被りません。
YouTube向け書き出し設定
CapCutの書き出し設定で、YouTube推奨のスペックに合わせます。
推奨設定
| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| 解像度 | 1920x1080(1080p) |
| フレームレート | 30fps(通常)/ 60fps(ゲーム・スポーツ) |
| コーデック | H.264 |
| ビットレート | 「高」(推奨)または手動で12〜16Mbps |
| ファイル形式 | MP4 |
設定手順
- 右上の「エクスポート」をクリック
- 解像度を「1080p」に設定
- フレームレートを「30」または「60」に設定
- 品質を「高」に設定
- コーデックは「H.264」を選択(互換性が最も高い)
- ファイル名を設定して「エクスポート」
なぜ1080pで十分なのか: YouTubeの視聴はモバイルが中心です。スマホ画面では1080pと4Kの違いは知覚できません。4K書き出しはファイルサイズが3〜4倍になり、アップロード時間も長くなります。映像美を売りにするチャンネル以外は1080pで問題ありません。
60fpsが必要な場面: ゲーム実況やスポーツ系の動画では60fpsの方が滑らかに見えます。解説系やトーキングヘッドなら30fpsで十分です。
ショート向けの書き出し設定
| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| アスペクト比 | 9:16(縦型) |
| 解像度 | 1080x1920 |
| フレームレート | 30fps |
| 長さ | 60秒以内 |
無料版 vs Proの判断基準
CapCut無料版は有料ソフトに匹敵する機能を備えています。迷ったらまず無料版で始めてください。 以下の基準で、Proが必要かどうかを判断できます。
無料版のままでいい人
- 動画が10分以内(自動字幕の上限に収まる)
- 投稿頻度が週1〜2本(AI自動編集 月5回で足りる)
- 視聴者がスマホ中心(4Kの恩恵なし)
- テロップは手打ちで対応できる
- 登録者5,000人以下でコストを抑えたい
Proを検討すべき人
- 10分超の動画を定期的に投稿している
- 自動字幕を全編に適用したい
- 週3本以上投稿し、AI自動編集を毎回使う
- ボーカル分離(ノイズ除去)が必要
- 素材ライブラリでBGMやB-rollを探す時間を短縮したい
損益分岐の目安: Proで毎週1時間の編集時間を節約できるなら、月額約1,200円は十分にペイします。無制限の自動字幕だけで元が取れるクリエイターが多いです。
他の編集ソフトとの比較はDaVinci Resolve vs CapCut vs Premiere Pro比較を参照してください。
5つのCapCut時短テクニック
1. ショートカットキーを覚える
マウス操作だけで編集すると時間がかかります。最低限覚えるべきショートカットは以下の3つです。
| 操作 | Windows | Mac |
|---|---|---|
| 分割(カット) | Ctrl+B | Cmd+B |
| 元に戻す | Ctrl+Z | Cmd+Z |
| 再生/停止 | Space | Space |
この3つだけで編集速度が体感で2倍になります。
2. プリセットを保存する
よく使うテロップのフォント・サイズ・色の組み合わせは「プリセット」として保存できます。毎回ゼロから設定し直す必要がなくなります。
3. AI自動字幕 → 手動修正の流れで字幕をつける
字幕を最初からすべて手打ちするのは非効率です。まずAI自動字幕で一括生成し、誤変換だけ手動で直す方が速いです。
4. テンプレートプロジェクトを作っておく
オープニング、テロップスタイル、エンドカード、BGMの音量設定などを含む「テンプレートプロジェクト」を1つ作っておきます。新しい動画を作る時はテンプレートを複製してスタートすれば、毎回の初期設定が省けます。
5. 書き出し中に次の作業を始める
CapCutの書き出しはバックグラウンドで進行します。書き出し中にサムネイル作成やタイトル・説明文の準備を並行して進めると、トータルの作業時間を圧縮できます。
よくある失敗と対処法
書き出し後に音ズレが発生する
原因: 素材のフレームレートとプロジェクト設定のフレームレートが合っていない。
対処法: プロジェクト設定のフレームレートを素材の撮影フレームレートに合わせてください。30fpsで撮影した素材を60fpsプロジェクトに入れると音ズレしやすくなります。
テロップが見づらい
原因: 背景とテロップのコントラスト不足。
対処法: テロップに背景色(座布団)を追加するか、縁取り(ストローク)を設定します。白テロップ+黒縁取り+影が最も読みやすい組み合わせです。
書き出しファイルが重すぎてアップロードに時間がかかる
原因: ビットレートが高すぎるか、不要な4K設定になっている。
対処法: ビットレートを12〜16Mbps(1080pの場合)に設定し直してください。YouTubeは再エンコードするため、元ファイルが過剰に高画質でもアップロード後の見た目は変わりません。
AI自動字幕が途中で止まる
原因: 無料版の10分制限に達した。
対処法: 動画を10分以内にカットするか、Proにアップグレードするか、10分以降の部分は手動で字幕を追加してください。
プロジェクトファイルが消えた
原因: CapCutのローカルキャッシュが破損、またはアプリのアップデートでプロジェクトが消失。
対処法: 編集が一区切りつくたびに「名前を付けて保存」で別ファイルとしてバックアップしてください。CapCut Proのクラウドストレージも保険になります。
FAQ
CapCut無料版に透かしはつく?
つきません。無料版でも1080pで透かしなしの書き出しが可能です。Filmora・InShot・Canvaの無料版には透かしが入るため、CapCut最大の優位点です。
CapCutの日本語自動字幕の精度は?
標準的な話し方であれば90〜95%程度の精度です。ただし固有名詞、カタカナ語、専門用語は誤変換しやすいため、書き出し前に必ず手動チェックしてください。
スマホ版とPC版どちらを使うべき?
ショート(60秒以内)はスマホ版が快適です。長尺動画(3分以上)はPC版を使ってください。マルチトラック編集やテロップの細かい調整はPC版でないと非効率です。
CapCutで作った動画はYouTubeで収益化できる?
はい。無料版・Pro版ともに商用利用が可能です。CapCut内の素材ライブラリも、YouTubeを含む商用プラットフォームでの使用が許可されています(source)。
CapCut ProとDaVinci Resolve無料版はどちらがいい?
CapCutは操作がシンプルでショートや短い動画に強いです。DaVinci Resolveは4K書き出し・カラーグレーディング・モーショントラッキングが無料で使えますが、学習コストが高いです。初心者はCapCut、本格派はDaVinci Resolveが向いています。詳しくはDaVinci Resolve vs CapCut vs Premiere Pro比較を参照してください。
Sources
- CapCut Pro Pricing and Features — CapCut Official — accessed 2026-04-02
- CapCut Desktop Editor Guide — CapCut Official — accessed 2026-04-02
- CapCut Review for YouTube Creators — Oberlo — accessed 2026-04-02
- CapCut Pro vs Free Comparison — TechSmith — accessed 2026-04-02
- Best Free Video Editors 2026 — PCMag — accessed 2026-04-02
- CapCut for YouTube Editing — Hootsuite — accessed 2026-04-02
- Video Editing Software Comparison — Tom's Guide — accessed 2026-04-02
- CapCut AI Features 2026 — Product Hunt — accessed 2026-04-02
- YouTube Auto-Captions vs Editor Captions — Sprout Social — accessed 2026-04-02
- CapCut Commercial Use Policy — CapCut Help Center — accessed 2026-04-02
- YouTube Recommended Upload Encoding Settings — Google Support — accessed 2026-04-02
- CapCut Desktop Review — Mashable — accessed 2026-04-02